子どもを産むまで、私は自他ともに認める完璧主義でした。
そのため「すてきなお母さん」になりたかったのです。
でも、生活がこんなにも子ども中心になるとは思ってもいませんでした。
物事を柔軟に考えることができるようになり、私の子育ては一気にラクになった気がします。
・育児書は読まない!
育児書には、離乳食のレシピや歯磨きの仕方、同じ月齢の子どもがどんな様子なのかが書かれています。
もちろん、ある程度参考にすることはとてもよいことだと思います。
しかし、「育児書通り」に子どもは成長しないですし、
初めての子育てに際し、あまり育児書を頼らないほうが良いです。
「このころにはできているはずなのに…」と、不安でいっぱいになってしまうことも多々あるからです。
わが子は生後9か月まで、ズリバイはおろかハイハイもしませんでした。
それがどんなに悩んでいたことでしょう。
それは結局育児書を見たからです。
育児書を戸棚の奥にしまい、「いつかできる」と思うことですっと胸が軽くなったのです。
・家事も完璧にしない!
子どもが家のなかを動き回るのだから、毎日掃除機をかけないと…。
洗濯もして、買い物に行って、ご飯も作って、お風呂掃除…。
その合間に子どものミルクや離乳食、おむつ替え…。
「あれ?私ご飯食べたっけ?」となることもしばしば。
とっても疲れていることに気が付いたのです。
もちろん、家の中が綺麗なことにこしたことはありません。
でも、1日くらい掃除しなくても。1日くらい洗濯しなくても。
それで死ぬわけではありません。
料理をしなくても、今ではおいしいお惣菜があります。
せっかくの「便利」を活用できないなんて、それこそもったいない!
今では「今日できることだけする」と、適度に家事は手を抜いています。
・他の子と比べない!
なにより子育てで一番重要と感じたことです。
「他の子と全く一緒のようにできなくてもいい」ということ。
というか、子どもに個性があってそれぞれ違うように、
運動能力や学習速度は大きく異なります。
同じ月齢とはいえ、他の子とわが子は全くの他人。
そのため性格も違えば好きなことも違う。できることも違うのです。
大事なのは我が子の成長を助けること。
「なんで他の子はできるのに、うちの子はまだできないのだろう」と。
だって大人でも、得意なことと苦手なことが全員ちがうのですから。
それが当たり前なのに、わからなくなってくるのですね。
「同じ月齢の子と一緒のことを完璧に求めるのはやめよう」と決心しました。
1歳4か月になり、他の子は走ったり上手に歩けます。
わが子はまだ5歩。
でも、その分買い物に行っても子どもを追いかけなくていいために、ラクさせてもらっています。
こんなに柔軟な考え方になったのは、子どもができたから。
「みんなちがってみんないい」とは、まさにこのことだなと、子育てを通して、改めて実感しています。