子育ては、子どもを産んだその時から始まります。

10ヶ月もの間お腹にいた子にようやく会えて、ようやく抱けて、出産に体力をかなり消耗したにもかかわらず、翌日から授乳やオムツ替えの指導が始まります。

 

 

普通分娩で進めていたお産でしたが、長い微弱陣痛によって子宮が圧迫され、

胎児の心拍が弱くなったのと、顔の向きが合っていなかった為に緊急帝王切開になりました。

 

それが決まったのは子宮口が全開になってからでした。そこまで2日かかっていたので、本当に体力も限界でした。

出産は無事に終わりましたが、下から産んであげられなかった…と、術後に自分を責めてばかりでした。

 

 

理想のお産とかけ離れたお産になるとは思っておらず、受け入れられなかったのです。

 

 

理想の子育てを実践しようとしたらトラブル連発。

帝王切開でなければ私も子どもも危なかったのですが、

私は理想のお産が出来なかったことにこだわっていました。

 

 

なので、産後2日目くらいから始まった栄養指導や授乳のやり方の指導など、

次から次に慣れないことをやらなければならない状況に心がついていきませんでした。

 

 

そんな状態のまま、身体は回復していたので退院しました。

里帰りだったので、実家で新生児の育児が始まりましたが、術後の傷が傷むのと、

体力がまだまだ戻っていなかったので、起き上がるだけでも大変でした。

 

 

そんな中、なかなか出ていなかった母乳に異変が起きたのです。

産後の指導をきちんと受けていなかった私は、身体で何が起きているのか分かりませんでした。

 

 

乳房がカチコチで赤くなり始めたのです。それは乳腺炎の始まりでした。

すぐに出産した病院へ行き、乳房マッサージを受け、保冷剤を胸に当てて病院をあとにしました。

 

 

それから数時間後、酷い高熱に苦しみ、我が子を抱くことすら出来ませんでした。

 

 

後日また病院へ行き、エコー検査も受け、乳腺が詰まっただけでなく、

乳輪の傷からバイ菌が入ってしまって乳腺炎になったとの診断を受けました。

 

 

それから薬での治療が始まり、また、2時間ごとに搾乳をするように助産師さんに言われました。

少ない量であっても母乳は出ていたので、詰まらないようにしなければなりませんでした。

 

 

母乳育児をするものなのだと思っていたので、慣れない育児をしながら必死に2時間おきに搾乳をしました。

寝る時間を取れなくても、どうしても我が子に母乳を飲ませたかったのです。

 

しかし後日、段々と母乳が出なくなってきていることを助産師さんに相談すると、

もう母乳では育てられないと宣告されてしまったのです。

 

 

菌を殺す薬は母乳を止めてしまう作用もあったのです。

その場で泣きました。

 

 

助産師さんに、『子育ては母乳を与えることだけではない』とその時に言ってもらった言葉を今でも覚えています。

 

 

理想だけが全てではなく、大事なのは『元気』であること。

子育てはいつしか理想を追い求め、理想通りにいかない現実に悩みます。

お産、授乳…といきなり理想からかけ離れた経験をしたことで、

子育ては理屈ではどうにもならないということ、正解などないのだということを学びました。

 

 

今、我が子は元気いっぱいです。

母乳で育てられなかったのは残念でしたが、

『元気であればそれでいい!』

をモットーにこれからも育児を頑張りたいと思います。